4. drbd.confサンプル設定

4.1. drbd.conf

前セクションでは、drbdsetupの使い方について説明しました。 DRBDでは、すべての挙動をdrbd.confファイルであらかじめ指定しておくこともできます。 このファイルを正しく設定し、init.d/drbdスクリプトを使うことで、マシン起動時に 正常にDRBDを起動させるようにすることが簡単にできます。

4.2. drbd.confサンプル設定

ここでの環境としては、thost1及びthost2と名づけた2台のマシンがあると仮定します。 thost1のIPアドレスは10.1.1.31、thost2のIPアドレスは10.1.1.32です。 thost1上の/dev/hda7と、thost2上の/dev/hda7のミラーリングを設定したいと思います。 下記は、これを実現するための/etc/drbd.confファイルの例です:

resource drbd0 {
  protocol=B
  fsck-cmd=fsck.ext2 -p -y

  on thost1 {
    device=/dev/nb0
    disk=/dev/hda7
    address=10.1.1.31
    port=7789
  }

  on thost2 {
    device=/dev/nb0
    disk=/dev/hda7
    address=10.1.1.32
    port=7789
  }
}        

drbd.confファイル作成後、thost1上で下記のコマンドを実行します:

$ /etc/rc.d/init.d/drbd start

thost2でも同様に実行します

$ /etc/rc.d/init.d/drbd start

これで、2台のマシン間でミラーリングが確立します。動作状態は/proc/drbdを見れば確認できます。

$ cat /proc/drbd

これでthost1上で、このデバイス上にファイルシステムを作成し、マウントすることが可能になります。

$ mkfs /dev/nb0
$ mount /dev/nb0 /mnt/disk

これでDRBDを使ったミラーリング環境の構築は完了です。おめでとうございます。 ハイアベイラビリティフェイルオーバーシステムの構築に進むために、scriptsサブディレクトリの中を参照して、 こちらで入手可能なheartbeatソフトウェアと統合してください。