前セクションでは、drbdsetupの使い方について説明しました。 DRBDでは、すべての挙動をdrbd.confファイルであらかじめ指定しておくこともできます。 このファイルを正しく設定し、init.d/drbdスクリプトを使うことで、マシン起動時に 正常にDRBDを起動させるようにすることが簡単にできます。
ここでの環境としては、thost1及びthost2と名づけた2台のマシンがあると仮定します。 thost1のIPアドレスは10.1.1.31、thost2のIPアドレスは10.1.1.32です。 thost1上の/dev/hda7と、thost2上の/dev/hda7のミラーリングを設定したいと思います。 下記は、これを実現するための/etc/drbd.confファイルの例です:
resource drbd0 { protocol=B fsck-cmd=fsck.ext2 -p -y on thost1 { device=/dev/nb0 disk=/dev/hda7 address=10.1.1.31 port=7789 } on thost2 { device=/dev/nb0 disk=/dev/hda7 address=10.1.1.32 port=7789 } }
drbd.confファイル作成後、thost1上で下記のコマンドを実行します:
$ /etc/rc.d/init.d/drbd start
thost2でも同様に実行します
$ /etc/rc.d/init.d/drbd start
これで、2台のマシン間でミラーリングが確立します。動作状態は/proc/drbdを見れば確認できます。
$ cat /proc/drbd
これでthost1上で、このデバイス上にファイルシステムを作成し、マウントすることが可能になります。
$ mkfs /dev/nb0 $ mount /dev/nb0 /mnt/disk
これでDRBDを使ったミラーリング環境の構築は完了です。おめでとうございます。 ハイアベイラビリティフェイルオーバーシステムの構築に進むために、scriptsサブディレクトリの中を参照して、 こちらで入手可能なheartbeatソフトウェアと統合してください。